2025/07/15 12:26
映画「フロントライン」を観てきました★
これが多少の脚色があるにはせよ、事実に基づく物語だというのが震えました。
2020年2月、横浜港に入港した乗客乗員3,711名を乗せた豪華客船。新型コロナウイルスの感染が確認されていたこの船内では、すでに感染が拡大していました。
まだ感染力も致死率も治療法も不明だった未知のウイルス。
目に見えない未知に不安が不安を呼び憶測やデマ、誹謗中傷までもが感染拡大していた。
そんな中、自分達の命を危険に晒しながらも諦めずに戦い続けた最前線の映画でした。
当時、僕も静かに忍び寄る未知に不安を覚えていました。
世界的なパンデミックで誰もが渦中にいたので言うまでもないのですが、職場もピリピリしていたし、好きな映画館やライブや旅行も大幅に制限が掛かっていました。テレビもユーチューブも今まで見ていた景色も常識も一変してしまいました。
そんな息苦しさの中で淹れる一杯のコーヒー(キントーンの豊川悦司風に一杯のコーヒーを~豆から淹れちゃう~オシャンティーな俺~的な)には救われたものです。
映画の中で出てくるようなカッコイイ大人に憧れますが、僕の場合はあまり遠くを見ないようにしています。大したキャパもないのに遠くを見ると足をすくわれるから、というのもありますがそれぞれに役割があってその持ち場をきちんと守る事も大切だと思うからです。
すぐ隣に息苦しさに窒息しそうになって苦しんでいる人がいるかもしれません。それを見逃していたら元もこうもありません。そこで掛けてあげられる一言があるかないかでは天と地ほど違いがあると思います。
映画の中でもあったつかの間の一杯のコーヒーのように。
3.11の時に考えさせられたのですが、こんな時だからこそ目の前の事、手の届く範囲の事をできる事からやるのが大切だと思いました。それがまわりまわっていくと。僕はバタフライエフェクトを信じている人です。
やがて小さく吹いた風が最前線で奮闘している人達の頬をかすめて、心が休まる一瞬を作れるんじゃないかと思っています。
世界は分断と対立の道へ進んでいると言われてますが、そうなればなるほど切っても切れない大切なものが色濃くなっていくように思います。この一杯のコーヒーのように。